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どうやって親の老後、自分の老後を守っていくべきか

2019-04-15
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画像はイメージです

 巷では「人生100年時代」という掛け声が響いている。そんななか、あえて課題を提起したいという思いからスタートするのが今回の新連載だ。
そもそも、100年生きること―それも自分らしく、安心、快適に生きるということ―を真剣に考えたことがあるだろうか?

厚生労働省(2016年)によれば、健康寿命は男性で72・14歳、女性で74・79歳。そして、平均寿命はそれぞれ80・98歳、87・14歳だ。つまり、約8年から12年間は何らかのかたちで支援がなければ生活できないと言われているのだ。
それが「人生100年」になれば、どうなるのか? 健康寿命が劇的に延伸しないかぎり、単純に考えれば男性で約30年、女性で約26年もの間、何らかの支援を受けないと生活できないということになる。
政府もタレントなどを使って「健康寿命を伸ばそう」と訴えているが、果たしてどれだけ効果があるのか…。

年金も社会保障も先行きが不安ななか、介護保険のサービスも削減傾向にある。
100年生きるということは「めでたい」ことばかりではない。
誰もが安穏とはしていられないのだ。
実際、老人ホーム入ったはいいが、90歳を超えて資金が続かなくなり、退去を迫られる人も出てきているのが現実。100年生きるということは、100歳まで生きるだけの資金が必要ということだ。
老人ホームひとつ取ってみても、入居一時金を使い込み、そのまま他の事業者に事業を売却してしまうような事件も最近起きている。そんな社会環境の中で、どうやって親の老後、自分の老後を守っていくべきか?
個人で情報を集め、何もかも一人で判断していくのは至難の技だ。そこで、この連載では、老後のさまざまなケースを紹介するとともに、読者の皆さんが具体的に相談できる生活相談サービスもセットにして展開していく方針だ。



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=本記事は、夕刊フジに連載しているものです。

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このコラムを書いた人:「オヤノコト.マガジン」編集長 大澤 尚宏(Osawa Takahiro)
著書『そろそろはじめる親のこと』(自由国民社)

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