プチトマトの保存、どうしていますか?
おいしさ長持ち、そして安全に
お料理のいろどりやお弁当に大活躍のプチトマト(ミニトマト)、一年中店頭で見かけますね。
最近は品種が増えて、形も色もさまざま。切らなくても使える。などなど、とても便利なので、できるだけ切らさないようにしているという方も多いのでは?
せっかく買ったのだから、「できるだけおいしく安全に保存したい!」ということで、今回はプチトマトの保存について取り上げます。
プチトマトのヘタには雑菌が付着しており、ヘタ付近から傷み始めることが多いので、洗う前にヘタを取ることをお勧めします。
<冷蔵保存>
プチトマトのヘタを取って洗ったあと、水気をふき取って保存容器に入れ、野菜室ではなく冷蔵室で保存します。
ヘタ部分を下にして、平らに保存するのが一番良いようですが、一週間ぐらいなら、ジャータイプの保存容器でも大丈夫だと思います。
「えつ」と思ってしまいますが、実は冷凍も出来ます。
<冷凍保存>
プチトマトのヘタを取って洗ったあと、ジッパー付きの保存袋に入れ、空気を抜いて、平らにして冷凍庫に入れます。アルミやステンレスのトレーに載せると、安定する上に早く冷凍できます。
冷凍するとうまみが凝縮しますし、皮も取れやすくなるそうです。お料理にも使いやすくなるらしいです。
リコピンの効果は?
プチトマトは、トマトに比べて味が濃いですが、栄養価も高いのです。
トマトとプチトマトを100グラムあたりで比較してみると・・・。
ビタミンC…トマト15mg、プチトマト32mg
ビタミンB2…トマト0.02mg、プチトマト0.05mg
ビタミンE…トマト0.9mg、プチトマト0.9mg
βカロテン…トマト540μg、プチトマト960μg
カリウム…トマト210mgプチトマト290mg
リコピン…トマト210mg、プチトマト290mg
食物繊維…トマト1.0g、プチトマト1.4g
熱 量…トマト19kcal、プチトマト29kcal
プチトマトの栄養成分とその効果には、美肌効果、風邪予防、貧血予防、コレステロール値を下げるなど、様々なものがありますが、「トマトと言えばリコピン」とイメージされる方も多いので、リコピンについて少し触れます。
リコピンは強力な抗酸化成分です。
身体の老廃物の排出、脳卒中の危険性を弱めるほか、美肌・ダイエットの効果があるといわれています。
なんと、赤いプチトマトよりも、黄色いプチトマトのリコピンの方が体に吸収されやすいそうです。
さらに、リコピンは生のままでは体に吸収されにくいため、加熱をすると生より3倍も吸収率が上がります。もっと吸収率を上げたい場合は、細かく刻んでトマトの細胞壁を壊してから加熱をしましょう。吸収率は、生と比べて3.8倍になるのだとか。
一年中見かけるプチトマトですが、やはり産地ごとに旬はあります。9月は北海道産のものが美味しい時期だそうです。
身体への効果がたくさんあるプチトマトですが、これだけで栄養を網羅することはできませんので、色々な食材を偏りなく食べるよう、心がけていきたいと思いました。
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