ガーデンコート東松山(埼玉県) 住宅型有料老人ホーム
入居者様は私たちのお父さんとお母さんです! ご近所づきあいもできる、自然体での暮らし方
2019/6/6 記事をUP致しました!
東武東上線「東松山」駅から徒歩5分。駅前の幹線道路から一本横に入ると閑静な住宅街が広がり、そこに溶け込むように住宅型有料老人ホーム「ガーデンコート東松山」があります。ここでの親の暮らしを「オヤノコト」編集部がレポートしてきました。
私たちが入ると、生活相談員の河端さんがお出迎え。人懐っこい笑顔と元気な声に、旧知の友人に会ったような懐かしさを感じました。
河端さんは、次々と入居者様に声をかけながら、居室を案内してくれます。河端さんの前職がバスガイドだと聞いて思わず納得。河端さんについていけば大丈夫と思わせる、頼りになる存在という感じ。
家庭的な雰囲気が合っていた。お孫さんの結婚式にも出席できるように
さて、はじめにお話を伺ったのは、大石由子さん(97)と娘さん。入居者様の中では最高齢ですが、まだ入居して半年とのこと。息子さんと2人で暮らしていましたが、転んで骨折。退院後は車いす生活になったため、あるサービス付き高齢者向け住宅に入居しました。
ところが、運営事業者の事情で急遽退去することに。「近所にあったガーデンコート東松山を見学したところ、かかりつけ医も訪問介護のヘルパーさんもこれまでと同じ方が来てくださるということがわかり、それなら母も安心できるだろうと入居を決めました」。
住宅型有料老人ホームでは、入居者様は自宅にいるのと同じように地域の介護事業所と契約して介護サービスを利用することができます。現在大石さんは訪問介護とデイサービスを利用し、そこにガーデンコート東松山の生活支援サービスで起床介助も受けています。
入居してすぐは、新しい環境に対応できず体調も悪化した大石さんですが、娘さんがそれまでと同じような室内環境に整えたところ、しだいに落ち着いたといいます。
「安心しました。母は内向的ですが、ほかの入居者様や職員の方が声をかけてくださって、ホームのレクリエーションにも楽しんで参加しています。家庭的な雰囲気が母に合っていたようです」。
お話を聞いた2日後はお孫さんの結婚式ということで、うれしそうな大石さん。「初めての女の子の孫で母が大変かわいがっていたので、体調もよくなり結婚式に出られるようになってみんな喜んでいます」。
我が家のように自由に暮らす。毎日のレクリエーションも楽しみ
次にお話をうかがったのは、入居して10年、ガーデンコート東松山で最も古い入居者様の菅井照子さん(87)。
「ホームのことは何でも知っていらっしゃいます」と河端さん。絵が得意で、職員や職員のお子さんの誕生日をメモして、絵入りのカードを贈ってくださるそうです。
「自分でご飯の支度をしなくていいから、ここは天国よ」と笑う菅井さん。自室に友達を呼んでお茶会をしたり、夜中まで大好きなさだまさしの歌番組を見たりと、我が家のような自由な暮らしを満喫しています。
レクリエーションには毎日欠かさず参加しています。
「すごろくやかるた、習字、それからカラオケも大好きよ」。ガーデンコート東松山ではレクリエーションを毎日実施しています。菅井さんがお気に入りのかるたやすごろくなどのゲームから、ゴルフやボーリングなど身体を動かすものまで、趣向を変えなるべくたくさんの入居者様に参加していただいて、毎日楽しめる工夫をしています。ちなみに、一番人気があるのはカラオケだそうです。
人に恵まれた人生。毎日誰かが訪ねてくる
続いてお会いしたのは、東松山市内で事業を営んでいる新井俊夫さん(86)。
事業を息子さんに引き継いだ今も会長として、金融機関との交渉も行っています。20歳のころから60年、従業員として新井さんのそばにいるという戸田さんは、今も毎日新井さんの部屋を訪ねて、晩酌を見守っています。
「『来たよ』『また来るね』と、もうきょうだいのような関係です」と笑います。戸田さんはほかの入居者様ともすっかり顔なじみ。「あちこちの部屋を回っておしゃべりしています。皆さん、いい方たちばかり」。
新井さんのもとに来るのは戸田さんだけではありません。子どもや孫、ほかにもたくさんの親族の方がやってきます。「会長も私も、人に恵まれているなと思います」と戸田さんは目を細めます。
施設ではなく自由に過ごせる家。密なコミュニケーションで生活を支える
河端さんについてあちこち回っているうちに、すっかりなじんで居心地がよくなりました。それは、河端さんをはじめとした職員、それに入居者様たちとの濃いコミュニケーションで心が満たされたからだと思いました。
なかでも、食事の時間は入居者様どうしがもっともコミュニケーションできる場。河端さんは、入居者様どうしの相性を見て柔軟に席を配置しています。「人生の貴重な時間を笑顔で過ごし、楽しい人生だったと思っていただきたいのです。ここは施設ではなく、共に生活するマンション。入居者様の生活を支える場でありたい」と、可能な限り自由な生活が送れるようにしています。自室でならお酒を飲んでもいいし、面会はいつでも大歓迎。「自分の大切な親を入れるのなら、どう暮らしているか気になります。だから、こうした配慮をするのは当たり前のこと。職員は皆同じ思いです」
厨房職員の板澤利江さんにもお話を伺いました。「入居者様にとって、今日が最後の食事になることもあるかもしれないという気持ちを持って、真心を込めて提供するようにしています」。時には認知症の入居者様から「まだご飯を食べていない」と言われることもあるそうですが、「『もう食事は終わっていますよ』と言うのではなく『今つくっていますから、待っていてくださいね』と言うようにしています。すると『忙しそうだから、あとで来ます』とこちらを思いやってくださることもあるんですよ」。
生活支援サービスで切れ目のない介護を提供。自然体で暮らせる場をつくる
ガーデンコート東松山は住宅型有料老人ホームなので、介護が必要になると入居者様がそれぞれ地域の介護事業所と契約して訪問介護やデイサービスなどの介護サービスを利用することになりますが、それ以外の時間はホームが生活全般のサポートを行う定額の「生活支援サービス」で24時間介護サービスを利用することができるようにしています。
介護度の重い方でも、起床介助から就寝介助まで、排せつケアは夜間や深夜でもこの生活支援サービスを利用して住み続けることができます。ガーデンコート東松山を運営する、セキスイハイムグループのヘルシーサービスの27拠点にはグループホームが中心で、認知症介護の経験も豊富。毎月の研修も行い職員のスキルアップをはかっています
施設長の吉野龍二さんは「職員には役者であれ」と言っているといいます。
「特に認知症の方に接するときには、その方に合ったアプローチを考えることが大切。入居者様が悩まれていたり、辛い気持ちを抱えていたりされるときには、介護職員はその方が納得されるように演技をすることも必要です」。
吉野さんも河端さん同様、介護業界に入る前はまったく別の業界にいたといいます。だから、「職員採用においても資格よりも性格や人柄を重視しています。“介護の常識は世の中の非常識”とも言われる業界。だからこそ、多様なバックグラウンドを持った職員がいることは大切なのです。そしてご近所づきあいのできる地域に住んでいるように、自然体で暮らせる場をつくりたいと思っています」。
確かに、入居者様は皆さんご近所どうしのような関係でした。ホームが内外に開かれているのは、こんなにも居心地の良いものだったんですね。 医療面は、協力医療機関による訪問診療で対応していますが、入居前からのかかりつけ医にお願いすることもできます。緊急時や夜間は職員から医師に連絡し判断を仰いでいます。
✓介護の要は、コミュニケーション。ご入居者と職員が下を向いていないのは、コミュニケーション力が高い証拠
✓ご入居者と職員の距離が近くて温かい。入居後から日常生活まで面倒見が良い
✓職員の方々の個性が豊か。人柄を重視して採用した職員がホームの環境を良くしている
✓費用がリーズナブル。定額の生活支援サービスで24時間介護サービスが利用できる
設置運営指導指針による表示事項
■類型/住宅型有料老人ホーム■居住の権利形態/利用権方式■利用料の支払い方式/月払い方式■入居時の要件/自立・要支援・要介護■介護保険/介護保険在宅サービス利用可■居室区分/全室個室■運営/株式会社ヘルシーサービス(積水化学グループ)■電話/0493-26-1780(00:00~00/年中無休)ガーデンコート東松山Webサイト■住所/埼玉県東松山市神明町2-1-5
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