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第1回 親からもらった、とっておきの言葉コンテスト(2013年)

2017-08-30
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たくさんのご応募ありがとうございました。

2013年9月に実施いたしました!

今年はじめて企画した「親からもらった、とっておきの言葉コンテスト」。
おかげさまで全国から約530通ものご応募をいただきました。
ご応募いただいた皆さまに心からお礼申し上げます。

拝見していると、ほろっと涙してしまうもの、思わず笑みがこぼれてしまうもの・・・など、
ほんとうに大切な「とっておきの言葉」ばかり。
当時は子どもだった私たちも、親の年齢になり、「今になってわかる言葉」もたくさんあります。
そして、少しだけそのときの親の気持ちに近づいたような気もします。

出来ることならば、お寄せいただいた作品すべてをご紹介したいくらいなのですが、僭越ながら選考委員と事務局で、大賞から佳作まで10名の方を選ばせていただきました。
ぜひ皆さまにもご一読いただきたい作品です。

来年はあなたの「とっておきの言葉」をお待ちしています。

橘田 賢さん(東京都在住 37歳)
就職と同時に家を出るときに、唐突に父が言った言葉です。 この意味について時折考えました。理不尽な出来事や不可避な出来事に向き合うと、だんだん言葉の意味が分かってきました。正しく生きていれば、事態が好転しなくとも、胸を張って生きていられるのだと実感しました。
 
選考委員のコメント

椎名武雄氏

人生にとって一番大事な事だと思います。

幸田正孝氏

今の世の中、うまく立ち廻り上手に生きようとする輩があまりに横行しています。“正しく生きなさい”は親から子へ送る強く、素晴らしい言葉と思います。

Y.S.さん(群馬県在住 32歳)
私の親は、祖母です。 父親はギャンブルに溺れ家にはあまりおらず、小学3年の夏、母親は愛人を作り蒸発しました。

今まで当たり前にいた母親がいなくなり、毎晩塞ぎこんで泣く私に、祖母は「泣きなさんな、その涙の分だけ頑張りなさい。いつかきっと笑い事になるから。」と、祖母は引き締めるように、その言葉をいいました。

子供の私は、意味はよくわからないけど、がむしゃらに全てにがんばりました。 成人し、その言葉の意味が、今はよくわかります。どんなに辛いときでも、前を向いてれば、いつかは笑える時がくる。

 
選考委員のコメント

幸田正孝氏

いろいろな人生経験、とくに逆境を生き抜いてきて初めて生まれた言葉で、“涙の分だけ頑張れ”というところに、前向きに生きよとの強いメッセージを感じます。

髙橋陽子氏

自分に与えられた境遇をしっかり受けとめ、生きていってほしいという祖母の痛みを伴った愛の言葉が胸を打つ。今の世の中、うまく立ち廻り上手に生きようとする輩があまりに横行しています。“正しく生きなさい”は親から子へ送る強く、素晴らしい言葉と思います。

涌井 和子さん(新潟県在住 57歳)

父はとても厳しく私たち兄弟にとっては怖いだけの存在でした。

大人になり分かったことは例えどんなに偉い人物にでも間違ったことは許さない。弱い立場の人には惜しみない愛情を注ぐ。

心根の優しい父を知ったとき病に倒れあっけなく逝ってしまいました。亡くなる数日前遺してくれたこの言葉は心に響き、挫けそうな時も嬉しい時も私を励まし笑顔にしてくれるのです。

 
選考委員のコメント

福地茂雄氏

「親に愛されている」と感じることは、人生で大きな幸せです。

髙橋陽子氏

永遠の別れに際し、多くの語り尽くせない言葉を包含した言葉として胸に迫る。

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