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網入りガラスと一般的な板グラス。防犯に強いのはどっち?  vol.2

2017-09-01
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今回はガラスについてお話しをさせていただきます。
ドロボウが一番侵入場所として選ぶのが窓(ガラス)です。特にリビングにある「掃き出し窓」という大型の窓が格好の標的となっています。なぜでしょうか?

一戸建てやマンションの1階のリビングがある前には庭があります。そして庭の前は、多くの場合で植栽や塀によって敷地外からリビングが見えづらいようにされています。その見えづらい場所(窓)はドロボウに犯行をしようとする動機を与えてしまうのです。プライバシーを重視し過ぎると、逆に危険性を上げることとなります。

みなさんは、ガラスについて、どのようなガラスが強いとイメージされていますか?
下記、2種類のガラス(ガラスの厚さは同じとした場合)のどちらが強いガラスだと思いますか?
 

(A)網入りガラス 

(B)フロートガラス(=良く使用されている一般的な板ガラス)

答えは、(B)フロートガラスです。

網入りガラスの方が強いと(A)を選ばれた方は多いと思います。
網入りガラスは、ガラスにとって不純物である鉄線を含ませて製造することから外圧に対する強度が低くなります。
ではなぜ網入りガラスが存在するのでしょうか。
それは火災発生時、熱によるガラスの飛散を少なくするためです。
その他のガラスには強化ガラス(車のサイドガラス、リアガラスなどに使用)、ペアガラス(温度や騒音を抑えるために2枚のガラスの間に空間を持たせたもの)、防犯ガラス(一定の厚さのフィルムを二枚のガラスで挟んだもの)などが存在します。もちろん、防犯性が高いのは防犯ガラスです。また、防犯性能が高いと認められた住宅部品に対して認定されるCPマークというシールを貼られたガラスが最も信頼性が高いガラスです。

防犯の基本は、まずは手口を知って、その手口にどう対抗するか、という思考を働かせる(意識を持つ)ことが重要です。
自宅はもちろん、離れて暮らす親御さんのお宅の防犯対策を念のため確認しておきましょう。


●コンテンツ提供
セントラル警備保障株式会社(オヤノコト.パートナー)

●ガラスの画像提供
OOKABE GLASS HD株式会社

お話を聞いた人
セントラル警備保障株式会社
CSP商品開発室 大用剛さん  
商品やサービスの企画・開発、また建物の防犯診断、企業やマンション管理組合様向けに防犯セミナーを行なっています。

60歳以上の方々とお話しすると、「うちには取られるようなものは無いから」と良くお聞きします。本当に取られるものはありませんか?現金や貴金属だけが持っていかれるわけではありません。タバコ、米、ビール、時計、パソコン、孫のために買ったゲームソフト、高価な衣料品(コートなど)、着物、電話機、運転免許証・・・数え上げたらきりがないくらい取られる危険のあるものばかりです。ドロボウは狙いたいターゲットを真っ先に狙うのではなく、入りやすく逃げやすい場所を優先に狙います。特に高齢者の方々は安全サイドに物事を考える傾向がありますので、本コラムを通じて啓蒙を行いたいと思っています。
 

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