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「何がわかるの?」「使い勝手は?」 家族に合った見守りサービスの“選び方”とは?

2021-04-06
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離れて暮らす親と「直接会う」ことが難しい、このコロナ禍の影響が長く続きそうな今、ニーズの高まりとともに、さまざまな見守りサービスが登場しています。

見守りサービスにはさまざまなタイプがあり、そのタイプによって「できること」も大きく異なります。では、自分たちの家族に一番合ったタイプ・サービスを見つけるためには、何から考えていけば良いのでしょうか。

そこで今回は、自分たちに合った見守りサービスの「選び方」についてご説明します。  
 

Step1:いつ・どんなサービスが必要なのかを整理してみましょう


例えば、同じ「ひとりで暮らす親の様子が心配」という場合でも、「親の“いつもと違う!”が分かればいい」という方もいれば、「いざという時、すぐに様子を見に行けないことが心配」という方、また「近所づきあいもあまりなくて、一人でいる時間が長いのも不安」など、それぞれに心配なこと、求めるサービスは変わってくると思います。

まずは親の住まいや生活環境の状況、心配な点を整理していきましょう

 
それによって、「センサーで親の様子を知らせてくれるタイプにしよう」「いざという時に担当者が駆け付けてくれるサービスにしよう」など、まずは「どのタイプ・サービス」を選ぶのが良いのかも見えてきます。

まずは親の状況や心配な点、例えば一人暮らしでいざという時に頼れる人が周りにいない、などをまとめると同時に、自分たち「オヤノコト」世代が求めているサービスの内容、例えば親の変化をメールで知らせてくれるような緩やかな見守りでいいのか、いざという時の駆け付けや、カメラ等でしっかり確認したいのか…などを整理してみましょう。  
 

Step2:設置や導入後の操作方法を確認しましょう


どのタイプのサービスにするかが決まったら、次はそれぞれのサービスの「操作性」をチェックしていきましょう。

例えば、部屋や家電製品に取り付けたセンサーで親の様子を確認するセンサータイプのサービスも、センサーや通信のためのWi-Fiを取り付けるための工事が必要なもの、センサー内臓のアイテムを購入するだけですぐ使えるものなど、準備段階からそのサービスによって大きく異なります。

また、見守る「オヤノコト」側も、専用アプリのダウンロードや登録、設定といった操作が必要になるものがほとんど。実際に見守りが始まった後、そのアプリでどんな操作・確認ができるのかもチェックしておきましょう。

「オヤノコト」世代が専用アプリを使いこなせるかどうかも重要なポイント!

 
「オヤノコト」世代の中にも「実はスマホや機械の操作が苦手」という方がいると思います。せっかくのサービスを「使いこなせない」「送られてくる情報の意味がわからない」とならないよう、アプリや情報の操作性、わかりやすさも確認しておくようにしましょう。  
 

Step:3 それぞれの費用を確認しましょう


見守りサービスは公的介護保険サービスの適用外となりますので、その利用料金はすべて自己負担となります。そのため、初期費用や月額費用がいくらくらいになるのかを確認すると同時に、自分たちはどのくらいの負担が可能なのか、だいたいの予算を決めておきましょう。

サービスによって初期費用や月額料金もまちまち。事前に確認しておきましょう

 
また、中には同じサービス内で「初期費用は掛かるけれど月額料金はお得」「初期費用は抑えて月額料金を割高に」など、支払い方法を選べるタイプもあるので、家族の予算に合わせて無理のない計画を立てていきましょう。  
 

Step4:親にきちんと説明し、了承を得ましょう


そして、やはり重要なのは見守られる本人、親にきちんとサービスの利用を説明し、納得してもらうこと。「オヤノコト」世代にとっては「親のため」「家族の安心のため」と思っていても、見守られる親の側からすれば「監視されている」と思われてしまう可能性もあります。

利用を検討している見守りサービスがどんなもので、何がわかるのか、プライバシーがどのくらい守られるものなのかをしっかりと説明し、「押しつけ」にならないようにしましょう。また、「緊急時にボタンを押す」など、設置した機器や端末を親に操作してもらう必要がある場合は、きちんとその方法、手順を教えてあげることも大切です。

親に「負担」「難しい」と感じさせる操作がないかどうかも重要なポイント

 
「オヤノコト」世代にとっては「これくらいなら簡単!」と感じるような単純な操作でも、親にとっては「難しい」「わかりにくい」と負担に感じる場合もあります。「せっかく導入したのに使いこなせない」なんてことにならないよう、丁寧なフォローが大切。ここでつまづくと、二度と導入できなくなることも!?

――いかがでしょうか。
今は、ただ「見守る」だけでなく、親子のコミュニケーションが取れるものや、親の「生活リズム」を分析し、報告してくれるもの、一人暮らしの親の「話し相手」になってくれるなど、さまざまな機能がプラスされたサービスもあります。家族のニーズや予算をしっかりと確認して、みんながうれしい&安心できるサービスを選んでいきたいですね。
 

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ライター:大野ルミコ(Rumiko Ono)
雑誌、カタログなどを中心に幅広く活動中。現在、高齢になりつつある母親と同居するリアル「オヤノコト」世代。耳が遠くなってきたり、唐突に前後する会話に母親の“年齢”を実感しつつも「まだまだ元気そうだし…」と、以前のように野球観戦にライブにとできる日に備え、ダイエット&体力強化に励む日々。

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