みまもりIoTコンシェルジュ(iCAコンサルティング株式会社)
みまもりに関するさまざまな疑問に「コンシェルジュ」が応える! IoTを活用した、みまもりサービスとは?
「離れて暮らす高齢の親が心配」「日中、一人で過ごす親の様子が知りたい」といったニーズに応えようと、さまざまな見守りサービスが登場する中、玄関ロックやエアコンのリモコンなど、実家や自宅の“気になるモノ”をインターネットでつなぐ「IoTシステム」を活用した見守りサービスが最近増えてきているようです。
とはいえ、「IoTって何?」「どんなことができるの?」という人も少なくないはず。また、数ある見守りサービスの中から「わが家にピッタリなサービス・プランがわからない」と導入に踏み切れずにいる読者も多いのではないでしょうか。
そこで、今回「オヤノコト」で紹介するのは、各家庭のニーズや“気になること”に合わせ、IoTシステムを活用した最適な見守りサービスを設計・提案してくれるという『みまもりIOTコンシェルジュ』。実際にどのような相談ができ、どのようなサービスが受けられるのか、iCAコンサルティング代表の加賀山貴文さんにお話しを伺いました。
2020/11/11 記事upしました!
IoTを活用した見守りサービスで、高齢の親の生活をもっと便利に、安心に!
「見守りサービスの導入をご希望される場合、まずは利用される方(高齢の親)のご自宅にお伺いし、利用環境を確認すると同時に、お客様のご要望をお伺いしています」と語る加賀山さん。その場で商品やサービスの紹介・説明などはせず、まずはじっくりとお客様のニーズを聞き出したうえで、日を改めて最適なサービスを提案しているといいます。
「IoT」とは、世の中に存在するさまざまな物体(モノ)に通信機能を持たせ、インターネットに接続、または相互に通信することで、自動認識や自動制御などを可能とすること。つまり、モノにセンサーを付けることで、そのモノの位置や状態(例えば電池の残量など)、周りの環境状態などのデータを取得し、活用できるようにするシステムのことをいいます。
このシステムを使うことで、ドアの開閉データから離れて暮らす親の生活の様子を確認することもできますし、室内の温度を確認してエアコンを操作する、玄関ドアのカギの状態を確認、ロック・解除操作を行う…といったことも、なんと離れた場所にある「オヤノコト」世代のスマホからでもできるようになるのだとか。
とはいえ、例えば「ドアの開閉記録から親の様子を確認したい」というニーズひとつとっても、「どの部屋に」センサーを取り付け、「どのくらいの頻度で」報告が欲しいのか、また「どのくらいの時間、開閉がない時に“異常”と認知するか」といった希望は人それぞれ異なるもの。そもそも自分が「使いたい」と思ったサービスにそういった細かな希望に合わせた設定ができるかどうかもわからない…という方がほとんどではないでしょうか。
加賀山さんが『みまもりIoTコンシェルジュ』を立ち上げたのも、毎日の生活の中で「不便」や「不安」を抱えて暮らしている高齢の親世代をサポートしたいという想いから。「IoTには高齢の親世代はもちろん、家族全員の面倒を減らし、快適な暮らしを実現させる可能性がある一方、高齢者だけではサービスの理解・申込手続きができないことも多い」ため、まずは気軽に相談できる窓口を作ろうと決意。一人ひとりの要望に合わせたサービスの提案から申し込み手続き、システムの設置までトータルにサポートしているそうです。
各家庭のニーズに合った“オーダーメイド”の見守りサービスを提案
『みまもりIoTコンシェルジュ』が用意しているのは、鍵・錠前の総合メーカーである「日本ロックサービス」が提供している「TAGURI@home」をはじめ、インターネット通信キャリアなどが手掛けるものなど、計4社分のIoT見守りサービス。これらのサービスの中から、申込者・利用者の住環境やニーズに合ったものを組み合わせ、まさに“オーダーメイド”のメニューを提案していくのだとか。
まず、「見守りサービスを検討したい」というお問い合わせが入ると、まず、お客様のお宅(サービス導入先)を訪問。そこで確認するのは、スマートロックを取り付けるための玄関のカギの形状や、インターネット回線の有無、ご家族のスマホ利用状況など。さらに「日々の暮らしの中で、親御さんがどのような点に心配を感じているのかといったお悩みをお伺いしていきます」(加賀山さん)。
「日中、家に一人で留守番している親の様子を知りたい」という要望も多いという
こうして確認した利用環境やご要望を精査し、後日、最適と思われるサービス・必要なオプションを提案。もちろん予算などに合わせて、そこから必要なもの、不要なものを取捨選択することも、「これとは別に、こんなサービスは付けられる?」など、追加の提案をお願いすることも可能だそうです。
また、『みまもりIoTコンシェルジュ』が取り扱う見守りサービスの中には、IoTを通じて親の生活を確認するだけでなく、「親に何かあった時には様子を見に行って欲しい」というご要望に対応する「駆け付けサービス」が付いているものも…。さらに、人感センサーや防犯カメラを自由に組み合わせて防犯性を高め、より安心な暮らしを実現できそうです。
「認知症による徘徊が心配…という方にはGPS機能をプラスし、親御さんが今どこにいるか、ひと目でわかるようにすることも可能ですし、いざという時、ボタンを押すだけでご家族に連絡ができるペンダント型の緊急ボタンを連動させることもできます。『ここが心配』『こういうことができたら…』というご要望にできる限り添えるご提案をしています」とのことなので、わからないこと・要望はしっかりと伝え、クリアにしておくとよいかもしれません。
「わからないこと、不安なことを気軽に質問して欲しい」と、加賀山さん
見守り+防犯、見守り+駆け付けのトータルサポートで安心&快適な毎日を
では、「導入しよう!」となった場合、その使用料は月額でだいたいどのくらいになるのか聞いてみたところ…。
『みまもりIoTコンシェルジュ』では、基本的にオーダーメイドでサービスを提案していくため、あくまでも参考料金でありますが、「ドアロックとスマート家電のみの利用の場合で月額4,000円(税別)。さらに室内のドアの開閉を記録するセンサーをつけると、1カ所あたり100~150円が加算となります」と加賀山さん。
どのプランも玄関ドアの施錠をスマホで確認できるドアロック機能がついている
また、初期費用は多少かかっても、月額使用料を抑えたいという方には「導入時に約7万円でドアセンサーやみまもりカメラなどの必要な機器を購入し、毎月の支払いは専用アプリの利用料(1,480円/税別)のみに抑えることができるプランを提案している」といいます。
ただ、今や見守りサービスの中には、月額利用料が1,000~2,000円(税別)というものもあり、金額だけを聞くと「ちょっと高いのでは?」と感じたのも正直なところ。
しかし、この月額料金を支払うことで高齢の親の様子を見守る「だけ」ではなく、玄関のカギの施錠・解除が遠隔からできるようになり、テレビやエアコンもスマホひとつで操作ができたり、室内に設置したカメラとスマホをつないで、手軽にコミュニケーションを楽しむことも可能になるなど、出来ることが多岐に渡り、ワンランクアップの生活を送ることができると思えば、お手頃価格なのではないでしょうか?
家電製品をスマホひとつで簡単操作、「リモコンがない」と慌てることもなくなるのも、ひとつのメリットと言えるのでは?
月額4,000円のプランには、離れて暮らす親に「いつもと違う!」という状況が見られた時に、「オヤノコト」世代に代わって様子を見に行ってくれる「駆け付けサービス」もついているとのこと(駆け付け料金別途:1回につき5,000円~/税別)。
また、もう一方の月額1,480円のプランは、監視カメラが内蔵している人感センサーが反応すると録画を開始し、自動でスマートフォンへ通知。さらにセンサーと連動させることで警報装置として利用できるサイレンで、より防犯性を高めることもできるそうなので、これからのサービス展開に期待したいです。
掲載の記事・調査データ・写真・イラストなどすべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信などを禁じます。転載・引用に関する規約はこちら>>