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温暖化問題「灼熱の地球」にしないために 環境やフードロスなどで個人でもできる努力を

2021-01-21
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画像はイメージです




「人生100年これからどうする?」と、お金のこと、健康のこと、住まいのことなど、まず目の前の自分とその家族のことを書いてきたが、たまたま先日にNHKを見ていて「それどころじゃないのではないか?」とあらためて思った次第である。
なんと、このまま何の対策も打たなければ、地球温暖化で2030年には地球の平均気温が産業革命前から比してプラス1・5℃になり、その臨界点を超えると温暖化を加速させる現象が続々と起こり、灼熱(しゃくねつ)の地球へと暴走を始めるというのだ。

既に日本でも、台風の大型化、洪水など、これまでなかったような現象が続々と起こっているが、これも地球温暖化が大きく影響している可能性がある。
まさに、このまま手をこまねいていたら、地球に住めなくなるときが刻々と迫っているといっても過言ではないだろうが、その灼熱の地球にしないためには、これから10年間が大きなターニングポイントになるという。

2030年といえば、今50歳の読者にとっては60歳、60歳の読者にとっては70歳なっているわけだから、人生100年時代として、その時点でも、残す人生はそれぞれ、40年、30年である。その時、地球が灼熱の世界になっていると想像するだけで、空恐ろしい気持ちにならざるを得ない。

個人的な印象だが、このターニングポイントとなる昨年にコロナウイルスが発生したことが果たして偶然の産物だったのかという疑問がある。
例えば、昨年の上半期における世界の二酸化炭素の排出量がコロナウイルスの蔓延による影響もあったのか、前年同期比で8・8%(15億5100万㌧)減少したとの研究成果が学術誌ネーチャー・コミュニケーションズに掲載されたのだ。
暴走を食い止めるためには、なんらかの抑止力も必要であり、皮肉にもコロナでCO2の排出量が抑制されている・・・。

いずれにしても、人生100年を健全に過ごすためには、自分のことだけでなく、環境のこと、フードロスのこと、格差解消のことなど、さまざまな社会課題に対して、一人ひとりがその解決方法を考え、個人でもできる努力をしていくことが求められているのではないだろうか。



=本記事は、夕刊フジに連載しているものです。


 

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このコラムを書いた人:「オヤノコト.マガジン」編集長 大澤 尚宏(Osawa Takahiro)
著書『そろそろはじめる親のこと』(自由国民社)

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