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「自分のこと。ときどき親のこと。第1回~自身のライフデザイン、考えていますか?」

更新 2017-07-21 2017-07-21
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オヤノコト.netを見ている「子」のあなた。
親にはいつまでも元気でいてほしい…
親が元気なうちに親孝行したい…、という優しい気持ちでいっぱいかもしれません。

でも、「オヤノコト」だけでいいの?

Mさん(46歳・女性)は、フルタイム勤務。シングルで両親と同居。いまのところ両親は元気ですが、双方70代なので、「この先、もし何かあったらワタシが看ることになるんだろうな…。仕事と両立できるかしら」との思いが頭をよぎります。

先日、叔母の死を目の当たりにしたことをきっかけに、自身の保険を見直してみました。ガン家系だったこともあり、23歳の若さでガン保険に加入。23年間も保険料は自動引き落としされていますが、保険内容は記憶の彼方に…。

保険に加入した当時は、ガンといえば入院しながら治療することが主流だったのでしょう。Mさんの保険は20日以上入院してようやく支払われる契約になっていました。1日3万円と手厚いのですが、いまどき初期がんなら数日の入院というケースがほとんど…。そして、通常、退院後は通院治療となります。「入院」より「通院」にお金がかかることもあるわけです。ところが、Mさんの保険は通院給付はなし。

「保険も賞味期限みたいなものがあるんですね。そんなことにも気づかず、毎月の保険料を支払い続けていたワタシって…」とMさんは肩を落とします。

20代だった頃に準備をしていたはずの人生のリスク。でも、今にして思えば、当時は現実味に乏しかったのではないでしょうか。

私自身も、20代のころにアラフィフの自分のことなんて、想像もしていませんでした。特に、まさかの熟年離婚には自分ながらビックリ。
「保険」にしても、主契約者が加入していた生命保険の特約として入っていました。
主契約者の「おまけ」的なものなので、離婚した場合には、加入者本人しか保険金を受け取ることができません。
「まずいぞ」と保険料の上がる50歳の誕生日の2日前に(まだ離婚は成立していませんでしたが)、慌てて「おひとりさま」を見据えて新規契約しました(笑)

「オヤノコト」も大切。でも、私たちも「コドモ」だけをしていればいいわけではありません。これからの自分の人生についても考えていかなければ。
そうでないと、遠くない将来、私たちの子どもから「オヤノコト」と心配される立場に陥ります。子どものいない人は姪っ子や甥っ子から「オジノコト」「オバノコト」「遠いシンセキノコト」と心配されることに(心配ならまだいいのですが、「厄介」と思われるのはツライ。「子」からも同様です)。

これから、ご一緒に「自分のこと」を考えてみませんか。


 

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このコラムを書いた人:介護ジャーナリスト 太田差惠子(Saeko Ota)
介護・暮らしジャーナリスト NPO法人パオッコ理事長 AFP(日本ファイナンシャル・プランナーズ協会)会員 京都市生まれ。高齢化社会においての「暮らし」と「高齢者支援」の2つの視点から新しい切り口で新聞・雑誌などでコラム執筆、講演活動等を行う。1996年、親世代と離れて暮らす子世代の情報交換の場として「離れて暮らす親のケアを考える会パオッコ」を立ち上げ、2005年5月法人化した。現理事長。2012年3月、立教大学院21世紀社会デザイン研究科前期課程修了。介護、ジェンダー、ワークライフバランスなどを総合的に学んでいる。個人サイトは「太田差惠子のワークライフバランス」著書に『老親介護とお金 ビジネスマンの介護心得』(アスキー新書)、『故郷の親が老いたとき』(中央法規)、『遠距離介護』(岩波ブックレット)など多数

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