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大きく変化する今後10年 悲観的にならず「よりよい時代」へ

2021-04-02
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画像はイメージです

連載を続けてきた「人生100年 これから、どうする」も、今回で最終回である。
思えば2019年6月、当時の麻生太郎金融担当相が、老後のお金2000万円必要とした金融庁の報告書を「正式な報告書としては受け取らない」と述べて物議を醸しだしたが、現実的に考えれば2000万円どころか、人生100年を前提とすれば、年金の先細りや介護保険や医療費の自己負担率の増加などをかんがみれば、4000万円、5000万円あっても足りないかもしれない。

そもそも、年功序列も終身雇用もとっくに過去のものとなり、高齢者の貧困問題や格差の問題も顕在化してきているなど、この国の経済も先行きに暗雲が立ち込めていると言っても過言でない。そこに、新型コロナウイルス感染症が発生し、多額の税金を投入した東京五輪も海外からの招待客を受け入れないなど、どうなるか分からない状況に陥っている。
 まさに、40~60代前後の世代にとっては、この先の親の介護や自分自身が要介護状態になるリスクなどを視野に入れれば、その「2000万円すら確保できないのに・・・」と悲観的になる人も多いだろう。

そんなこともあって、「人生100年時代、リタイア後に何しようか・・・」といったテレビコマーシャルのような夢を語れるのは一部の富裕層でしかないのではないかというニュアンスから、この連載が始まった。

だが、悲観的にばかりなっていたところで、何もよい方向に向かうわけではない。
これまでの方法論や考え方が大きく変化するであろう2020~30年の10年は地球環境などの問題を解決すべき10年と言われているが、社会のあり方も、共創、共助の時代へと急速にかじを切ることになるだろう。
よりよい時代にシフトチェンジしていくことを願いつつ、皆さんにとっても幸あることを祈念してやまない。



=本記事は、夕刊フジに連載しているものです。

 

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このコラムを書いた人:「オヤノコト.マガジン」編集長 大澤 尚宏(Osawa Takahiro)
著書『そろそろはじめる親のこと』(自由国民社)

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